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まるっとERPと比べる

kintoneとまるっとERP、どちらにする?
——約37人で逆転する3年総額と、請求〜会計までの違い

公開 2026年11月4日株式会社Emposy 木谷 真也読了 約8分
kintoneでアプリを組み立てる担当者と、見積から経営の数字まで1本でつながる業務を見比べる経営者

この記事でわかること

  • 9項目を○△×の早見表で比較
  • 25人・50人の3年総額と、逆転する人数
  • kintoneをやめずにつなぐ方法と費用

kintoneで案件や日報を管理しているのに、請求書はExcelで作り直し、会計ソフトにもう一度打ち込んでいる。社員が増えるたびに月額も上がっていく。そんな状態で「このままkintoneでいいのか」と調べている方に向けた記事です。

答えは、使う人数と、お金の流れ(見積→請求→入金→会計)をどこまで1つにしたいかの2つで決まります。

この記事では、kintoneの公式料金とサイボウズの決算資料、まるっとERPの料金表、そしてまるっとERPで会社全体を回しているEmposy自身の運用データを使って、2つを比べました。

読み終えるころには、自社が何人なら、どちらを選べば3年でいくら変わるのか。kintoneを残したまま足りない所だけ足す方法とその費用まで、判断がつくはずです。

kintoneとまるっとERPを9項目で比べた早見表

kintone 3勝・まるっとERP 3勝・引き分け3。分かれ目は人数とお金の流れ

項目まるっとERPkintone有利
会社・導入数△Emposy(2019年創業)が1社ずつ作る○サイボウズ。42,000社(2026年6月末)kintone
料金のしくみ月5万円〜人数で変わらない。初期費用あり1人月1,800円スタンダード・10人から。初期費用0円―
3年総額・25人237.5万円162万円kintone
3年総額・50人237.5万円324万円まるっと
作る・直す人Emposy2週間ごとに画面を見て直す自社の担当者ノーコードで自分で組める―
見積→請求→入金→会計○最初から1本。freeeへ自動で渡す△プラグインや連携サービスを足すまるっと
勤怠・給与・経営の数字○同じ画面に入れられる△アプリを作るか、別のサービスとつなぐまるっと
AI○社内データに聞く・定期実行○kintone AI(スタンダード以上)―
ほかのサービスとの連携数△必要な所を個別につなぐ○連携サービス500以上kintone

※ 金額は税抜。まるっとERPは「見積〜請求+日報」の構成例(初期57.5万円+月5万円)、kintoneはスタンダードコースで計算しています。

表で決着がつかないのは、総額が何人で逆転するか、お金の流れをどこまでつなげられるか、そして誰が作り続けるかの3つです。この3つを、次の見出しから1つずつ見ていきます。

37人を超えると、3年総額はまるっとERPが安くなる

25人ならkintoneが75万円安い。50人ならまるっとERPが86万円安い

まるっとERP

3年 237.5万円

25人でも50人でも同じ

VS
まるっとERPkintone
初期費用57.5万円(見積〜請求+日報の例)0円
月額5万円(人数で変わらない)1人1,800円(10人から)
1人増えるごと0円3年で6.48万円

kintoneは1人あたりの料金なので、人数に比例して総額が伸びます。まるっとERPは月額が人数で変わらないため、線は横ばいのままです。2本の線が交わるのが約37人で、ここから先はまるっとERPの方が安くなります。

3年総額(初期費用+月額×36か月・税抜)

まるっとERPkintone
010020030040050060010人20人30人40人50人60人70人80人万円約37人で逆転kintoneまるっとERP
図1 人数ごとの3年総額。グラフにカーソルを合わせると、その人数の金額が出ます
人数まるっとERPkintone差
10人237.5万円64.8万円kintoneが172.7万円安い
25人237.5万円162万円kintoneが75.5万円安い
37人237.5万円239.8万円ほぼ同じ
50人237.5万円324万円まるっとERPが86.5万円安い
80人237.5万円518.4万円まるっとERPが280.9万円安い

上の計算は、kintoneの利用料だけです。kintoneで請求書を出したり、ほかのアプリへ自動で転記したりするには、多くの会社がプラグイン(追加の部品)を足します。

たとえば、請求書を作る「PrintCreator」と、転記・集計の「krewData」は、どちらも月1.2万円の定額です。2つ足すと3年で86.4万円になり、25人でもkintone側の総額は248.4万円に上がります。

会計ソフトとつなぐ場合は、連携サービス(iPaaS)で無料〜月数万円、個別に作ると数十万〜数百万円が目安です。何を足すかで総額は大きく変わるので、比べるときは「使いたい機能まで含めた額」にそろえてください。

まるっとERPも、分野を足せば初期費用が増える

まるっとERPの57.5万円は、見積〜請求と日報を入れた場合の例です。勤怠や給与、経費などの分野を足すと、そのぶん初期費用が上がります。分野ごとの額は料金表に載せているので、自社に要る分野だけで計算できます。

見積から会計まで、同じ数字を打ち直さずに済む

まるっとERPは最初から1本の線。kintoneは部品を足してつなぐ

WIN

まるっとERP

最初から1本

受注した金額が請求書・入金・freeeへ流れる

VS
まるっとERPkintone
見積書・請求書案件の画面から作る。AIが下書き帳票プラグインで作る
入金の消し込み銀行の入金と請求を突き合わせるアプリを組むか、連携サービスで
会計ソフトfreeeへ自動で渡す連携サービスか個別開発でつなぐ

kintoneは、案件・顧客・日報のような「記録」を自分の形で作るのが得意な道具です。一方で、請求書を発行し、入金を消し込み、会計に仕訳を渡すというお金の流れは、標準の機能だけでは完結しません。

部品を足せばつながりますが、そのぶん設定と月額が増え、どこかが止まったときに原因を探す範囲も広がります。

紙の書類と表計算の数字を、別の画面にもう一度打ち込んでいる担当者
図2 同じ数字の打ち直し

まるっとERPの見積書は、案件の画面から作る

下はまるっとERPの見積書の画面です。案件に入っている取引先や品目をもとに、AIが下書きを作ります。受注になれば同じ数字がそのまま請求書へ移り、入金が確認できたらfreeeに渡ります。

まるっとERPの見積書画面。案件の内容からAIが見積の下書きを作っている
図3 まるっとERPの見積書の画面

Emposyでは、この流れで請求書52件・経費188件を処理してきました(2025年5月〜)。どの数字も、最初に打った1回だけです。

アプリを作り続ける担当がいなくても、仕組みが古くならない

kintoneは自分で組める。まるっとERPは作る会社が直し続ける

まるっとERP

Emposyが作って直す

最短1か月で稼働・2週間ごとに画面を確認

VS

kintoneのいちばんの強みは、プログラムを書かずに、現場の人がその日のうちにアプリを作れることです。小さな業務から始めて、少しずつ広げていけるのも利点です。

そのぶん、作った人が仕組みの持ち主になります。NTT東日本のコラムも、kintoneの注意点として、アプリが増えると管理する人の負担が大きくなることを挙げています。担当者が異動や退職をすると、誰も直せないアプリが残りがちです。

1人の担当者がアプリを作り、ほかの社員が依頼を持って順番待ちをしている様子
図4 依頼が1人に集まる

まるっとERPは、Emposyが2週間ごとに直す

まるっとERPでは、最初の約2週間で業務の流れを聞き取り、最短1か月で使い始めます。そのあとも2週間ごとに実際の画面を一緒に見て、使いにくい所をEmposyが直します。社内に作る担当を置く必要はありません。

Emposy自身も、営業・経理・日報・給与・AI相談をまるっとERPで回しています。2025年5月からの記録は、日報2,624件・名刺1,461枚・案件241件、AIとの会話1,291回にのぼります。

まるっとERPの経営ダッシュボード。売上・利益・案件の数字が1画面に並んでいる
図5 まるっとERPの経営の画面

kintoneをやめずに、足りない所だけつなぐ方法

読み取りだけなら5万円〜、双方向なら10万円〜

すでにkintoneに案件や顧客のデータがたまっているなら、全部を乗り換える必要はありません。現場が慣れたkintoneはそのまま使い、請求から会計までの部分だけをまるっとERPに任せる形も選べます。

つなぎ方できること初期費用
読み取りkintoneの案件・顧客をまるっとERPに取り込み、請求や経営の数字に使う5万円〜
双方向まるっとERPで請求・入金した結果を、kintoneの案件にも書き戻す10万円〜

※ 税抜。kintoneのAPI(ほかのシステムとデータをやりとりする窓口)を使うため、kintoneはスタンダードコース以上が必要です。

この形なら、kintoneの月額はそのまま残ります。そのかわり現場の操作は変わらず、経理だけが打ち直しから抜けられます。人数が増えてkintoneの月額が重くなってきたら、そこで乗り換えを考えても遅くはありません。

参考(2026年11月4日確認):kintone 料金(サイボウズ)/2026年12月期 第2四半期 決算説明資料(サイボウズ)/2025年12月期 決算説明資料(サイボウズ)/kintone AI(サイボウズ)/kintoneのメリット・デメリット(NTT東日本)/kintoneとfreee会計の連携(オーラントテクノロジーズ)/まるっとERP 料金表/kintoneでERPは作れる?(PrintCreator・krewDataの料金)

この記事を書いた会社の仕事

kintoneのままでいいか、どこからつなぐか。60分の無料相談でお伝えします

いまのkintoneのアプリ一覧と、毎月いちばん手間のかかっている作業を教えてください。kintoneで続ける所・まるっとERPにつなぐ所を分けて、費用の目安までお出しします。しつこい営業はしません。

この記事を
書いた人

木谷 真也(株式会社Emposy 代表取締役)

まるっとERPを作っている株式会社Emposyの代表。自社の営業・経理・日報・給与・AI相談も、まるっとERP 1つで回している。料金や数字は、各社の公式ページと自社の運用データで確かめたものだけを載せている。運営会社

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