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ツールとの比較まるっとERPとLarkの違い——○×の早見表と、表だけでは分からない選び方
このページでわかること
- Lark とまるっとERPが、それぞれどんなツールか
- 8項目を1枚にまとめた○×の早見表
- Base で業務の表を組むと何が起きるか、請求・AI・人数ごとの費用など、表だけでは分からない違い
どちらも「1つにまとめる」ツールですが、まとめるものが違います。Lark は社内のやりとりを、まるっとERPは業務のデータを1つにします。
まずそれぞれのツールを説明し、早見表で全体を見てから、表の○×だけでは分からない所を1つずつ説明します。
Lark とまるっとERP、それぞれどんなツール?
Lark
チャット・会議・ドキュメントで、社内のやりとりを1つのアプリにまとめるツール
- 作っている会社
- TikTok を運営する ByteDance のグループ。海外向けはシンガポールの Lark Technologies
- 入っている機能
- チャット・ビデオ会議・カレンダー・ドキュメント・Wiki・承認・勤怠・表のデータベース「Base」
- 作る人・直す人
- 自社の担当者。プログラムを書かずに表や自動化を組める
- 料金(税抜)
- 20名まで無料。プロは1人 月1,420円
- 使い始め
- 登録したその日から
まるっとERP
営業から請求・勤怠・経営の数字までを1つのデータベースにまとめる、御社専用のERP
- 作っている会社
- 株式会社Emposy(当社)
- 入っている機能
- 顧客・案件・見積・受注・請求・入金・勤怠・経営の数字など、御社の業務に合わせて選んで作る
- 作る人・直す人
- 当社。業務をお聞きして作り、使い始めた後も2週間ごとに直す
- 料金(税抜)
- 作る費用は1分野 5万円〜、月額 5万円〜。人数では増えない
- 使い始め
- 最短1ヶ月
Lark:社内のやりとりを1つのアプリに
Lark は、TikTok を運営する ByteDance が自社の社内用に作った仕事用アプリです。中国では「飛書(Feishu)」の名前で使われていて、海外向けの Lark は2019年に提供が始まりました。
チャット・ビデオ会議・カレンダー・ドキュメントが1つのアプリに入っているので、メール・LINE・電話に散らばっていた連絡をまとめられます。表のデータベース「Base」もあり、顧客リストや案件の一覧なら自分たちで作れます。
| プラン | 月額(税抜) | 人数 | Base の表の行数 |
|---|---|---|---|
| スターター | 無料 | 20名 | 2,000行 |
| プロ | 1人 1,420円 | 500名 | 2万行 |
| エンタープライズ | 問い合わせ | 上限なし | 5万行 |
Lark の公式の料金プランより(2026年11月4日に確認)。
まるっとERP:業務のデータを1つのデータベースに
まるっとERPは、当社が御社の業務をお聞きして作るERPです。顧客・案件・見積・受注・請求・入金・勤怠といった業務を、同じ1つのデータベースに入れます。
営業が受注を入れれば、その金額が請求書になり、入金と消し込まれ、粗利と現金の数字に反映されます。打ち直しがないので、「今の粗利は?」にいつでも答えられます。チャットは作らず、いま使っている LINE・Slack などとつなぎます。
早見表:8項目の○×
社内のやりとりと手軽さは Lark、業務の数字は まるっとERP
| 項目 | まるっとERP | Lark | 向いている方 |
|---|---|---|---|
| まとめるもの | ◎業務のデータ | ◎社内のやりとり | 用途で 違う |
| チャット・会議 | △作らない。今のチャットとつなぐ | ◎最初からそろう | Lark |
| 業務の台帳・画面 | ◎当社が御社の形で作る | △Base で自社が組む | まるっと ERP |
| 見積・請求・入金 | ◎受注から一続きで作る | ×専用の機能はない | まるっと ERP |
| AI | ◎全部のデータを見て答える | △機能ごと | まるっと ERP |
| 料金 10人の月額 | △5万円〜+作る費用 | ◎14,200円 | Lark |
| 使い始めるまで | ○最短1ヶ月 | ◎登録してすぐ | Lark |
| 導入後の手直し | ◎当社が2週間ごとに直す | △自社の担当が直す | まるっと ERP |
○×だけでは、「Lark でも Base で表を作れるのでは?」「AIはどちらにもあるのでは?」といった疑問には答えきれません。次の章から、表だけでは分からない所を説明します。
Lark の Base でも表は作れる。何が違う?
違うのは「誰が組んで、誰が直すか」と「表どうしがつながっているか」
Lark の Base を使えば、顧客の表や案件の表はプログラムを書かずに作れます。ここだけ見ると、まるっとERPと同じことができそうに見えます。
1つの表なら、Base で十分
顧客リスト・案件の一覧・備品の管理のように、1つの表で完結する業務なら Base はその日のうちに作れて、直すのも自分たちでできます。表が数千行までで、作って直せる担当者がいる会社には十分です。
業務がつながると、組むのも直すのも重くなる
案件の表・見積の表・請求の表・入金の表をつなごうとすると、表どうしをつなぐ自動化を自社で組むことになります。業務が増えるほど自動化も増え、その中身は作った担当者にしか分からなくなりがちです。担当が異動・退職すると直せなくなるのは、Excel のマクロと同じです。
行数にも上限があります。プロでは1つの表が2万行までなので、毎月1,000件の取引を入れる会社なら1年8ヶ月でいっぱいになります。
まるっとERPは、つながった状態で当社が作る
まるっとERPは、最初から1つのデータベースに業務がつながった状態で、当社が作ります。使い始めた後も「ここを変えたい」を当社が2週間ごとに直すので、社内に作れる人がいなくても、システムが古くなりません。
請求・入金・会計まで、1つにできる?
Lark には請求・会計の専用の機能がない。まるっとERPは受注から粗利まで一続き
受注してから粗利が分かるまでの流れで比べると、違いがはっきりします。
| 受注してから | まるっとERP | Lark |
|---|---|---|
| ① 営業が受注を入れる | ◎案件の画面に入れるだけ | ○Base の案件の表に入れる |
| ② 見積書・請求書を作る | ◎受注の金額からそのまま作る | △書式を自分で組むか、外のツールに打ち直す |
| ③ 入金を消し込む | ◎銀行の入金と請求をつき合わせる | ×専用の機能はない |
| ④ 会計ソフトに渡す | ○freee などとつなぐ | △外部の連携ツールを組む |
| ⑤ 粗利・現金を見る | ◎入れた時点で集計済み | △表をまたぐ集計を自分で組む |
Lark で同じ流れを作るなら、請求書は外のツール、会計は外部の連携ツールで、と道具が分かれます。まるっとERPでは、営業が入れた受注の金額がそのまま請求・入金・粗利まで流れるので、経理が別の表に打ち直す手間がなくなります。
AIに聞いたとき、答えられることは?
AIが答えられるのは、AIから見える所にあるデータだけ
Lark にも AI はあり、チャットやドキュメント、会議の要約など、それぞれの機能の中で使えます。違いが出るのは、部署をまたぐ質問をしたときです。
| AIへの質問 | まるっとERP | Lark |
|---|---|---|
| 「昨日のチャットを要約して」 | △チャットは今のツール側 | ◎Lark の中で要約できる |
| 「A社の請求、もう済んだ?」 | ◎案件と請求が同じ場所にある | △請求を Base に入れて組んでいれば |
| 「今月いちばん粗利が低い案件は?」 | ◎売上と原価をまとめて見る | ×原価と売上をつなぐ表がないと無理 |
| 「先月より残業が増えた人は?」 | ◎勤怠も同じデータベース | △勤怠アプリの中の集計 |
「今月いちばん粗利が低い案件は?」に答えるには、売上と原価と案件が同じ場所にある必要があります。まるっとERPのAIは、1つのデータベースを丸ごと見て、社内の言葉で答えます。チャットの要約のように、やりとりの中で使う AI なら Lark が便利です。
人数が増えると、費用はどう変わる?
Lark は人数に比例。まるっとERPの月額は人数で変わらない
Lark は1人ごとの料金なので、人が増えるほど月額が増えます。まるっとERPの月額は人数では決まりません。
| 使う人数 | Lark プロの月額 | まるっとERPの月額 |
|---|---|---|
| 10名 | 14,200円 | 5万円〜 人数では変わらない |
| 30名 | 42,600円 | |
| 100名 | 142,000円 |
税抜。Lark はプロの価格(公式の料金プラン・2026年11月4日に確認)。まるっとERPの月額は保守・サーバー・AIの運用費で、内訳は料金表にあります。
チャットと会議の道具だけなら、Lark が安い
10人なら Lark は月14,200円で、無料のスターターも20名まで使えます。やりとりを整えるだけなら、まるっとERPより安く済みます。
業務システムとして比べるなら、社内の人の時間も入れる
Lark のプロは36人で月5万円を超えます。それに加えて Base で業務システムを組む場合は、表の設計と手直しにかかる社内の人の時間も費用です。比べるときは、月額だけでなくその時間も入れてください。
Lark をやめずに、まるっとERPを足せる?
足せる。やりとりは Lark、業務の数字はまるっとERPに分ける
チャット・会議・ドキュメントは Lark のまま使い、顧客・案件・請求・勤怠などの業務データをまるっとERPに置く分け方です。社員が毎日開くアプリは変わらず、数字の入力と集計だけがまるっとERPに移ります。
Lark は外のシステムとつなぐための API を公開しているので、まるっとERPの通知(新しい問い合わせ・承認待ちなど)を Lark のチャットに出す、といったつなぎ方も検討できます。どこまでつなぐかは、相談のときに一緒に決めます。
結局、どっちを選ぶ?
ほかのやり方とも比べる
業務のシステムをそろえるやり方は、Lark のほかにも、業務ごとのSaaS・パッケージERP・スクラッチ開発があります。当社の資料と同じ比較表に、Lark の列を足しました。
| まるっとERP | Lark | 業務ごとのSaaS | パッケージERP | スクラッチ開発 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 自社業務への 合わせやすさ | ◎御社のやり方・業種の仕事のまま作る | ○Base で自社が表を組む | △決まった形に業務を合わせる | △標準に合わせる。合わない所は追加開発 | ◎ゼロから自由に作る |
| 標準機能の 充実度 | ○要るものだけ。テンプレートから作る | ○やりとりの機能はそろう。請求・会計はない | ◎すぐ使える機能がそろう | ◎標準機能がそろっている | ×全部これから作る |
| 導入後の カスタマイズ | ◎使いながら2週間ごとに直せる | ○自社の担当が表と自動化を直す | ×ベンダーの仕様しだい | △追加開発。費用と期間がかかる | ○そのつど見積・開発 |
| 本稼働までの 期間 | ○最短1ヶ月 | ◎登録してすぐ | ◎すぐ使い始められる | △半年以上かかることが多い | ×1年以上かかることが多い |
| 費用 | ○作る費用は1分野 5万円〜 月額 5万円〜 | ○1人月 1,420円(プロ) | ○初期は小さい 月額は 人数 × ツールの数 | △ライセンス・導入・保守が高くなりやすい | ×要件ごとの見積。高くなりやすい |
| AIが参照できる 範囲 | ◎営業から経営まで全部 | △機能ごと。Base の AI は制限付き | ○そのツールの中だけ | △製品の機能しだい | △別に開発が要る |
※ 一般的な傾向を当社でまとめたものです。製品や契約の内容によって異なります。まるっとERPの費用は税抜で、作る費用には要件定義・テストなどの工程費が別にかかります(料金表)。
つまり、まるっとERPは
SaaSの手軽さで、御社専用のERP。
よくある質問
- Lark をやめないと、まるっとERPは使えませんか?
- いいえ。チャット・会議・ドキュメントは Lark のまま残し、顧客・案件・請求・勤怠などの業務データだけをまるっとERPに置く使い方ができます。
- Lark の Base で作った表は、まるっとERPに移せますか?
- 移せます。Base から書き出したデータ(Excel や CSV)を、まるっとERPの台帳に取り込みます。過去の分をどこまで持ってくるかで手間が変わるので、設計のときに一緒に決めます。
- Lark で足りるかどうか、相談だけでもできますか?
- できます。相談は60分・無料です。いま使っているツールと、いちばん手間がかかっている業務をお聞きして、Lark で足りる場合はそうお伝えします。
まずは資料と画面で確かめる
まるっとERPの進め方と画面を、11ページの資料にまとめました。実際の画面は、登録してすぐデモで触れます。
参考(2026年11月4日確認):Lark 料金プラン/Lark (software) - Wikipedia/ByteDance officially launches productivity tool Lark(TechNode)。
Lark は各社の商標または登録商標です。比較は公開情報と当社の経験をもとにまとめたもので、Lark の機能や料金は変わることがあります。