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ツールとの比較

まるっとERPとLarkの違い——○×の早見表と、表だけでは分からない選び方

更新 2026年11月4日株式会社Emposy

このページでわかること

どちらも「1つにまとめる」ツールですが、まとめるものが違います。Lark は社内のやりとりを、まるっとERPは業務のデータを1つにします。

まずそれぞれのツールを説明し、早見表で全体を見てから、表の○×だけでは分からない所を1つずつ説明します。

Lark とまるっとERP、それぞれどんなツール?

Lark

チャット・会議・ドキュメントで、社内のやりとりを1つのアプリにまとめるツール

作っている会社
TikTok を運営する ByteDance のグループ。海外向けはシンガポールの Lark Technologies
入っている機能
チャット・ビデオ会議・カレンダー・ドキュメント・Wiki・承認・勤怠・表のデータベース「Base」
作る人・直す人
自社の担当者。プログラムを書かずに表や自動化を組める
料金(税抜)
20名まで無料。プロは1人 月1,420円
使い始め
登録したその日から

まるっとERP

営業から請求・勤怠・経営の数字までを1つのデータベースにまとめる、御社専用のERP

作っている会社
株式会社Emposy(当社)
入っている機能
顧客・案件・見積・受注・請求・入金・勤怠・経営の数字など、御社の業務に合わせて選んで作る
作る人・直す人
当社。業務をお聞きして作り、使い始めた後も2週間ごとに直す
料金(税抜)
作る費用は1分野 5万円〜、月額 5万円〜。人数では増えない
使い始め
最短1ヶ月

Lark:社内のやりとりを1つのアプリに

Lark は、TikTok を運営する ByteDance が自社の社内用に作った仕事用アプリです。中国では「飛書(Feishu)」の名前で使われていて、海外向けの Lark は2019年に提供が始まりました。

チャット・ビデオ会議・カレンダー・ドキュメントが1つのアプリに入っているので、メール・LINE・電話に散らばっていた連絡をまとめられます。表のデータベース「Base」もあり、顧客リストや案件の一覧なら自分たちで作れます。

プラン月額(税抜)人数Base の表の行数
スターター無料20名2,000行
プロ1人 1,420円500名2万行
エンタープライズ問い合わせ上限なし5万行

Lark の公式の料金プランより(2026年11月4日に確認)。

まるっとERP:業務のデータを1つのデータベースに

まるっとERPは、当社が御社の業務をお聞きして作るERPです。顧客・案件・見積・受注・請求・入金・勤怠といった業務を、同じ1つのデータベースに入れます。

営業が受注を入れれば、その金額が請求書になり、入金と消し込まれ、粗利と現金の数字に反映されます。打ち直しがないので、「今の粗利は?」にいつでも答えられます。チャットは作らず、いま使っている LINE・Slack などとつなぎます。

Lark 人と人のやりとりを1つに チャット ビデオ会議 ドキュメント 承認・勤怠 顧客・案件の表 … Base で自社が組む 表どうしのつなぎも自動化で自作 請求・会計 … 外のツールにつなぐ 専用の機能はない まるっとERP 業務のデータを1つに 1つのデータベース 営業見積受注 請求入金勤怠 経営の数字(売上・粗利・現金) 入力した時点で集計済み チャットは作らず、今の LINE・Slack などとつなぐ 画面と台帳は当社が御社の進め方で作る
図1 何を1つにまとめるか。Lark の点線の枠は、自社で組むか外のツールにつなぐ部分

早見表:8項目の○×

社内のやりとりと手軽さは Lark、業務の数字は まるっとERP

項目まるっとERPLark向いている方
まとめるもの◎業務のデータ◎社内のやりとり用途で
違う
チャット・会議△作らない。今のチャットとつなぐ◎最初からそろうLark
業務の台帳・画面◎当社が御社の形で作る△Base で自社が組むまるっと
ERP
見積・請求・入金◎受注から一続きで作る×専用の機能はないまるっと
ERP
AI◎全部のデータを見て答える△機能ごとまるっと
ERP
料金
10人の月額
△5万円〜+作る費用◎14,200円Lark
使い始めるまで○最短1ヶ月◎登録してすぐLark
導入後の手直し◎当社が2週間ごとに直す△自社の担当が直すまるっと
ERP

○×だけでは、「Lark でも Base で表を作れるのでは?」「AIはどちらにもあるのでは?」といった疑問には答えきれません。次の章から、表だけでは分からない所を説明します。

Lark の Base でも表は作れる。何が違う?

違うのは「誰が組んで、誰が直すか」と「表どうしがつながっているか」

Lark の Base を使えば、顧客の表や案件の表はプログラムを書かずに作れます。ここだけ見ると、まるっとERPと同じことができそうに見えます。

1つの表なら、Base で十分

顧客リスト・案件の一覧・備品の管理のように、1つの表で完結する業務なら Base はその日のうちに作れて、直すのも自分たちでできます。表が数千行までで、作って直せる担当者がいる会社には十分です。

業務がつながると、組むのも直すのも重くなる

案件の表・見積の表・請求の表・入金の表をつなごうとすると、表どうしをつなぐ自動化を自社で組むことになります。業務が増えるほど自動化も増え、その中身は作った担当者にしか分からなくなりがちです。担当が異動・退職すると直せなくなるのは、Excel のマクロと同じです。

行数にも上限があります。プロでは1つの表が2万行までなので、毎月1,000件の取引を入れる会社なら1年8ヶ月でいっぱいになります。

まるっとERPは、つながった状態で当社が作る

まるっとERPは、最初から1つのデータベースに業務がつながった状態で、当社が作ります。使い始めた後も「ここを変えたい」を当社が2週間ごとに直すので、社内に作れる人がいなくても、システムが古くなりません。

請求・入金・会計まで、1つにできる?

Lark には請求・会計の専用の機能がない。まるっとERPは受注から粗利まで一続き

受注してから粗利が分かるまでの流れで比べると、違いがはっきりします。

受注してからまるっとERPLark
① 営業が受注を入れる◎案件の画面に入れるだけ○Base の案件の表に入れる
② 見積書・請求書を作る◎受注の金額からそのまま作る△書式を自分で組むか、外のツールに打ち直す
③ 入金を消し込む◎銀行の入金と請求をつき合わせる×専用の機能はない
④ 会計ソフトに渡す○freee などとつなぐ△外部の連携ツールを組む
⑤ 粗利・現金を見る◎入れた時点で集計済み△表をまたぐ集計を自分で組む

Lark で同じ流れを作るなら、請求書は外のツール、会計は外部の連携ツールで、と道具が分かれます。まるっとERPでは、営業が入れた受注の金額がそのまま請求・入金・粗利まで流れるので、経理が別の表に打ち直す手間がなくなります。

AIに聞いたとき、答えられることは?

AIが答えられるのは、AIから見える所にあるデータだけ

Lark にも AI はあり、チャットやドキュメント、会議の要約など、それぞれの機能の中で使えます。違いが出るのは、部署をまたぐ質問をしたときです。

AIへの質問まるっとERPLark
「昨日のチャットを要約して」△チャットは今のツール側◎Lark の中で要約できる
「A社の請求、もう済んだ?」◎案件と請求が同じ場所にある△請求を Base に入れて組んでいれば
「今月いちばん粗利が低い案件は?」◎売上と原価をまとめて見る×原価と売上をつなぐ表がないと無理
「先月より残業が増えた人は?」◎勤怠も同じデータベース△勤怠アプリの中の集計

「今月いちばん粗利が低い案件は?」に答えるには、売上と原価と案件が同じ場所にある必要があります。まるっとERPのAIは、1つのデータベースを丸ごと見て、社内の言葉で答えます。チャットの要約のように、やりとりの中で使う AI なら Lark が便利です。

人数が増えると、費用はどう変わる?

Lark は人数に比例。まるっとERPの月額は人数で変わらない

Lark は1人ごとの料金なので、人が増えるほど月額が増えます。まるっとERPの月額は人数では決まりません。

使う人数Lark プロの月額まるっとERPの月額
10名14,200円5万円〜
人数では変わらない
30名42,600円
100名142,000円

税抜。Lark はプロの価格(公式の料金プラン・2026年11月4日に確認)。まるっとERPの月額は保守・サーバー・AIの運用費で、内訳は料金表にあります。

チャットと会議の道具だけなら、Lark が安い

10人なら Lark は月14,200円で、無料のスターターも20名まで使えます。やりとりを整えるだけなら、まるっとERPより安く済みます。

業務システムとして比べるなら、社内の人の時間も入れる

Lark のプロは36人で月5万円を超えます。それに加えて Base で業務システムを組む場合は、表の設計と手直しにかかる社内の人の時間も費用です。比べるときは、月額だけでなくその時間も入れてください。

Lark をやめずに、まるっとERPを足せる?

足せる。やりとりは Lark、業務の数字はまるっとERPに分ける

チャット・会議・ドキュメントは Lark のまま使い、顧客・案件・請求・勤怠などの業務データをまるっとERPに置く分け方です。社員が毎日開くアプリは変わらず、数字の入力と集計だけがまるっとERPに移ります。

Lark は外のシステムとつなぐための API を公開しているので、まるっとERPの通知(新しい問い合わせ・承認待ちなど)を Lark のチャットに出す、といったつなぎ方も検討できます。どこまでつなぐかは、相談のときに一緒に決めます。

結局、どっちを選ぶ?

ほかのやり方とも比べる

業務のシステムをそろえるやり方は、Lark のほかにも、業務ごとのSaaS・パッケージERP・スクラッチ開発があります。当社の資料と同じ比較表に、Lark の列を足しました。

まるっとERPLark業務ごとのSaaSパッケージERPスクラッチ開発
自社業務への
合わせやすさ
◎御社のやり方・業種の仕事のまま作る○Base で自社が表を組む△決まった形に業務を合わせる△標準に合わせる。合わない所は追加開発◎ゼロから自由に作る
標準機能の
充実度
○要るものだけ。テンプレートから作る○やりとりの機能はそろう。請求・会計はない◎すぐ使える機能がそろう◎標準機能がそろっている×全部これから作る
導入後の
カスタマイズ
◎使いながら2週間ごとに直せる○自社の担当が表と自動化を直す×ベンダーの仕様しだい△追加開発。費用と期間がかかる○そのつど見積・開発
本稼働までの
期間
○最短1ヶ月◎登録してすぐ◎すぐ使い始められる△半年以上かかることが多い×1年以上かかることが多い
費用○作る費用は1分野 5万円〜
月額 5万円〜
○1人月 1,420円(プロ)○初期は小さい
月額は 人数 × ツールの数
△ライセンス・導入・保守が高くなりやすい×要件ごとの見積。高くなりやすい
AIが参照できる
範囲
◎営業から経営まで全部△機能ごと。Base の AI は制限付き○そのツールの中だけ△製品の機能しだい△別に開発が要る

※ 一般的な傾向を当社でまとめたものです。製品や契約の内容によって異なります。まるっとERPの費用は税抜で、作る費用には要件定義・テストなどの工程費が別にかかります(料金表)。

つまり、まるっとERPは

SaaSの手軽さで、御社専用のERP。

ほかのやり方の説明と比較の一覧へ

よくある質問

Lark をやめないと、まるっとERPは使えませんか?
いいえ。チャット・会議・ドキュメントは Lark のまま残し、顧客・案件・請求・勤怠などの業務データだけをまるっとERPに置く使い方ができます。
Lark の Base で作った表は、まるっとERPに移せますか?
移せます。Base から書き出したデータ(Excel や CSV)を、まるっとERPの台帳に取り込みます。過去の分をどこまで持ってくるかで手間が変わるので、設計のときに一緒に決めます。
Lark で足りるかどうか、相談だけでもできますか?
できます。相談は60分・無料です。いま使っているツールと、いちばん手間がかかっている業務をお聞きして、Lark で足りる場合はそうお伝えします。

まずは資料と画面で確かめる

まるっとERPの進め方と画面を、11ページの資料にまとめました。実際の画面は、登録してすぐデモで触れます。

参考(2026年11月4日確認):Lark 料金プラン/Lark (software) - Wikipedia/ByteDance officially launches productivity tool Lark(TechNode)。
Lark は各社の商標または登録商標です。比較は公開情報と当社の経験をもとにまとめたもので、Lark の機能や料金は変わることがあります。