この記事でわかること
- 8項目を○△×の早見表で比較
- 最低構成の3年総額と、月額が上がる条件
- 稼働までの期間と、設定をだれがやるか
見積・受注・請求をExcelで回していて、そろそろ販売管理のシステムを入れたい。候補を探すと、まず楽楽販売が出てきます。ただ、勤怠や給与、経費は別のソフトのまま。結局いくつもの画面を行き来することにならないか、気になっている方に向けた記事です。
決め手は、販売管理だけを固めたいのか、勤怠・給与・経営の数字まで1つにしたいのかです。
この記事では、ラクスの公式の料金ページとよくある質問、利用者のレビュー、まるっとERPの料金表、そしてまるっとERPで会社全体を回しているEmposy自身の運用データをもとに、2つを比べました。
読み終えるころには、3年でいくら違うのか、使い始めるまで何か月かかるのか、設定を誰がやるのかまで、自社に当てはめて判断できるようになります。
楽楽販売とまるっとERPを8項目で比べた早見表
楽楽販売 2勝・まるっとERP 4勝・引き分け2。差がつくのは期間と範囲
| 項目 | まるっとERP | 楽楽販売 | 有利 |
|---|---|---|---|
| 導入数 | △Emposy(2019年創業)が1社ずつ作る | ○6,000社(2025年12月) | 楽楽販売 |
| 初期費用 | 57.5万円〜見積〜請求+日報の例 | 20万円3か月の伴走支援つき | 楽楽販売 |
| 月額 | 5万円〜人数で変わらない | 7万円〜人数とデータベース数で上がる | まるっと |
| 3年総額(最低構成) | 237.5万円 | 272万円 | まるっと |
| 使い始めるまで | ○最短1か月 | △2〜5か月 | まるっと |
| 設定する人 | Emposy2週間ごとに画面を見て直す | 自社が中心伴走支援あり。設定代行は有料 | ― |
| 勤怠・給与・経営の数字 | ○同じ画面に入れられる | △勤怠は別サービス「楽楽勤怠」 | まるっと |
| 会計ソフトとのつなぎ | ○freeeへ自動で渡す | ○CSVやAPIで連携 | ― |
※ 金額は税抜。まるっとERPは「見積〜請求+日報」の構成例(初期57.5万円+月5万円)、楽楽販売は公式の最低額(初期20万円+月7万円)で計算しています。
表だけでは伝わらないのが、楽楽販売が6,000社に選ばれている理由、月額がどこまで上がるか、そして稼働までの期間と設定の分担です。販売管理の外側(勤怠・給与・経営)をどう扱うかも、表の○△だけでは判断できません。順に見ていきましょう。
6,000社の実績で選ぶなら、楽楽販売に分がある
販売管理に特化して20年以上。導入数ではかなわない
まるっとERP
1社ずつ作る
株式会社Emposy(2019年創業)
楽楽販売
6,000社が導入
株式会社ラクス(2025年12月時点)
楽楽販売は、見積・受注・発注・請求といった販売管理の業務を、自社の形に合わせて設定できるクラウドサービスです。作っているのは、経費精算の「楽楽精算」でも知られるラクスで、6,000社に導入されています。
同じ業種の会社がすでに使っている安心感や、困ったときに調べれば情報が見つかる点は、実績の多い製品ならではの強みと言えます。
3年総額は、最低構成でもまるっとERPが34.5万円安い
初期費用は楽楽販売が安い。月額の差で、3年後には逆になる
まるっとERP
3年 237.5万円
初期57.5万円+月5万円
楽楽販売
3年 272万円〜
初期20万円+月7万円〜
| まるっとERP | 楽楽販売 | |
|---|---|---|
| 初期費用 | 57.5万円(見積〜請求+日報の例) | 20万円(3か月の伴走支援つき) |
| 月額 | 5万円(人数で変わらない) | 7万円〜(人数とデータベース数で上がる) |
| 1年目の合計 | 117.5万円 | 104万円〜 |
| 3年の合計 | 237.5万円 | 272万円〜 |
1年目だけなら、初期費用の安い楽楽販売の方が13.5万円安く済みます。ただ月額に2万円の差があるため、18か月目あたりで並び、3年では34.5万円の差がつきます。
3年総額(初期費用+月額×36か月・税抜)
楽楽販売の月額が上がる条件
楽楽販売の月額7万円は、最も小さい構成の額です。公式の料金ページによると、使う人の数と、作るデータベース(案件・請求など台帳1つ分)の数に応じて月額が上がります。
販売管理のほかに発注や在庫も管理したい、部署ごとに台帳を分けたい、といった場合は、最低額では収まらないことを前提に見積もりを取ってください。
まるっとERPは、分野を足すと初期費用が増える
まるっとERPの57.5万円は、見積〜請求と日報を入れた場合の例です。勤怠や給与などの分野を足せば、そのぶん初期費用が増えます。月額は人数では変わらないので、社員が増えても毎月の支払いは同じまま。分野ごとの額は料金表で確かめられます。
2〜5か月待たずに、最短1か月で使い始められる
楽楽販売は自社で設定するのが基本。まるっとERPは作る会社が組む
まるっとERP
最短1か月
Emposyが聞き取って組む
楽楽販売
2〜5か月
伴走支援を受けながら自社で設定
楽楽販売は、画面や項目を自社に合わせて細かく設定できるのが売りです。そのぶん、設定は利用する会社が進めるのが基本で、公式のよくある質問にも「多くの契約者が自社で設定」とあります。
最初の3か月は、ラクスの担当者による伴走支援つきです。それでも手が回らない場合の設定代行は有料で、販売店の案内では数万円から数百万円と幅があります。

利用者の評価も見ておきましょう。ITreviewの評価は3.8(79件)、ITトレンドは3.9(31件)と高めです。ただし項目別では価格の満足度が3.3で、いちばん低い評価でした。
まるっとERPは、聞き取りから組み立てまでEmposyが進める
まるっとERPは、最初の約2週間で業務の流れを聞き取り、Emposyが画面を組みます。最短1か月で使い始め、その後も2週間ごとに実際の画面を一緒に見て直していきます。社内で設定を覚える人を立てる必要はありません。
勤怠・給与・経営の数字まで、1つの画面にまとめられる
楽楽販売は販売管理の専門。勤怠や給与は別のサービスになる
まるっとERP
販売から給与まで1つ
日報・勤怠・給与・経営の数字も同じ画面
楽楽販売
販売管理の専門
勤怠は「楽楽勤怠」を別に契約
楽楽販売は、名前のとおり販売管理のためのサービスです。ラクスは勤怠管理の楽楽勤怠も出していますが、契約も画面も別。給与計算は、さらに別のソフトで行うことになります。
まるっとERPは、販売管理と同じ画面に、日報・勤怠・給与・経費・経営の数字を入れられます。たとえば月末の締めでは、勤怠を締めて給与を計算し、振込データを作るまでが1つの流れで進みます。

販売の数字と人件費が同じ場所にあるので、案件ごとの利益や今月の着地も、別々の表を突き合わせずに見られます。

会計ソフトへは、どちらもつなげる
会計については、両者に大きな差はありません。楽楽販売はCSVやAPI(ほかのシステムとデータをやりとりする窓口)で会計ソフトに渡せます。まるっとERPは、入金を確かめた請求をfreeeへ自動で渡す作りです。
Emposy自身も、営業・経理・日報・給与・AI相談をまるっとERPで回しています。2025年5月からの記録は、日報2,624件・案件241件・請求書52件・経費188件です。
参考(2026年11月4日確認):楽楽販売 料金(ラクス)/楽楽販売(ラクス)/楽楽販売 よくある質問(ラクス)/楽楽勤怠(ラクス)/楽楽販売の料金と設定代行(ソムリクス)/楽楽販売のレビュー(ITreview)/楽楽販売の口コミ(ITトレンド)/まるっとERP 料金表

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