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導入の判断

ERP導入コンサルは不要?
費用相場・選び方・頼まなくていいケースを、開発会社の立場で整理する

公開 2026年8月27日更新 2026年11月2日株式会社Emposy 編集部読了 約9分
導入の判断 ERP導入コンサルは不要? 費用相場・選び方・ 頼まなくていいケース 開発会社の立場で整理する オールインワンERP開発通信 by 株式会社Emposy 統合したい業務は1〜3部門? はい 業務を説明できる人がいる? はい 開発会社に直接相談 要件整理は開発側のヒアリングで代替 いいえ コンサルを入れる

「ERPを入れたい。でも、コンサルに頼むべきか、ベンダーに直接相談すべきか分からない」——中堅・中小企業の経営者がよく抱える迷いです。

コンサルを入れるかどうかは、費用の大きさよりも社内で要件を決めきれるかで分かれます。

ERP導入コンサルは、何をしてくれる人か

業務を言葉にして、ベンダーに伝え、導入を最後まで進める人です。システムを作る人ではありません

ERP導入コンサルタントとは、ERP(統合基幹業務システム)を導入する企業側に立ち、業務の整理から製品選定、プロジェクト管理、稼働後の定着までを支援する専門家です。ERPベンダー(製品を売る側)とは立場が異なり、本来は「発注者の代理人」として動きます。

発注する側 作る・売る側 ERP導入コンサル 業務を聞き取り文書にする製品・会社を選ぶ進み具合を管理する ベンダー・開発会社 要件定義書 コンサルは、発注する側の代理人
図1 ERP導入コンサルは、システムを作る会社ではなく、発注する会社の側に立って話をまとめる人です。

担う領域で、3種類に分かれる

どこまでを引き受けるかで、ERP導入コンサルは次の3種類に分かれます。

種類主な仕事金額御社との関わり
戦略業務型経営課題から業務の流れを見直し、「そもそも何をシステム化すべきか」を決めます★★★★★★
導入PM型要件定義・ベンダー選定・スケジュールと予算を管理します。プロジェクト全体の進行役です★★★★★★
製品導入型特定のERP製品(SAP、国産パッケージ等)の設定・カスタマイズ・移行を担います★★★★★★

※ ★は3段階の相対的な目安です。金額は中小企業が頼んだときの費用の大きさ、関わりは経営や現場の業務にどこまで入り込むかを表します。製品や頼む範囲で変わります。

中小企業が「ERPコンサル」と聞いて想像するのは、多くの場合2番目の「導入PM型」です。以降は導入PM型を前提に話を進めます。

関わるのは、要件定義から稼働後までの5工程

各社の説明(マネーフォワード クラウドERP、NTTデータGSL)を見ると、コンサルの担当範囲はおおむね次の5つです。

  • 現状業務の棚卸しどの部門が、何の道具で、どんな手順で仕事をしているかを図と文書にします
  • 要件定義「新しいシステムで何ができればいいか」を経営と現場から聞き取り、優先順位を付けて文書にします
  • 製品・会社選び既製品のERP・クラウド・自社専用の開発から合うものを比べ、各社に出す依頼書を作ります
  • 進み具合の管理日程・予算・各社とのやり取りを回します
  • 使い続ける仕組みづくり動き始めたあと、現場が使い続けられるようにルールを決め、使い方を教えます

費用相場は、中小企業で500万〜2,000万円

中小企業が一括で頼むと500万〜2,000万円、月額なら月10万〜70万円が目安です

相場は、一括で頼むか月額で頼むかと、会社の規模で大きく変わります。まず公開されている目安を見て、そのあと見積りを上下させる6つの要因を確認します。

一括で頼む

従業員〜100名
500万〜2,000万円
100〜300名
2,000万〜5,000万円
300名〜
5,000万円〜数億円

月額で頼む

問い合わせ対応
月10万〜30万円
定例会+改善の提案
月30万〜70万円
進み具合の管理まで代行
月70万円〜

1人あたりの単価

経験の長いコンサル
月150万〜300万円
フリーランス(経験1年〜)
月130万〜200万円

※ 出典:フリーランスは ContactEARTH、それ以外は SLIDE LIB。いずれも各社が公開している目安で、2026年9月時点の情報です。実際の見積りは、対象業務の範囲・部門数・今のシステムとの連携・移すデータの量で大きく変わります。

同じ「中小企業」でも、見積りは次の6つで数倍変わります。

対象業務の範囲

営業だけか、営業+経理+在庫かで変わります。部門が1つ増えるごとに、聞き取りと決めることが増えます

使う部門と人数

誰に何を見せるかの設定と、使い方を教える手間が、人数に合わせて増えます

今のシステムとのつなぎ込み

会計ソフトやネットショップとつなぐ部分は、どれだけ手間がかかるか読みにくい部分です

移すデータの量

「過去何年分を新しいシステムに移すか」で、作業量が大きく変わります

帳票・レポートの数

請求書や集計表は、1枚ずつ設計と確認が要ります。見落とされやすい項目です

コンサルの単価と期間

月いくらの払い方だと、予定より長引くほど費用が増えます

コンサル会社の選び方

特定の製品を売っているコンサルは、その製品を入れる前提で話を進めます。まず製品と関係のない相手かを確かめます

コンサル会社は、出身によって得意な案件と、すすめる製品の偏りが変わります。まずどのタイプかを見分け、そのうえで最初の面談で確かめる4つの注意点を押さえます。

出身で、3タイプに分かれる

「ERPコンサル」を名乗る会社は、成り立ちで見るとおおよそ3つに分かれます。どのタイプかで、費用だけでなく提案の中立性が変わります。

3タイプの位置づけ 対象企業の規模 → 特定の製品をすすめない → 中小中堅大企業 中小・中堅向け独立型 対応 中小〜中堅 案件 業務整理、製品と自社開発の比較 費用 抑えめ(公開額は少ない) 大手総合コンサル・SIer型 対応 大企業・グループ会社 案件 SAP・Oracle等の大規模ERP 費用 大きくなりやすい ERP専門・特定製品型 対応 中小〜中堅(その製品) 案件 国産・クラウドERPの導入 費用 製品に紐づく分、比較的抑えめ
図2 会社の規模と、特定の製品をすすめないかで見た3タイプ。費用が安く見えるタイプほど、製品選定の幅が狭いことが多くなります。

特定製品型のコンサルは、その製品の販売代理店を兼ねていることがあります。その場合、「既製品のERPを使うか、自社専用に作るか」を比べないまま、その製品を入れる話が進みがちです。費用が安く見えても、ここは先に確かめてください。

面談で確かめる、4つの注意点

頼むと決めたら、価格表より次の4つを確かめます。最初の面談でそのまま聞ける形にしました。

  1. 注意点1同じ規模・同じ業種の実績が、直近2年にあるか「私たちと同じくらいの規模・業種の案件を、この2年で何件担当しましたか。1年たった今も使われていますか」と聞きます。大企業での経験は、中小企業にはそのまま使えません
  2. 注意点2特定のERP製品を売っていないか「どこかのERP製品の販売代理店をしていますか」と最初に聞きます。している場合は、その製品をすすめられやすくなります。はっきり答えない相手は、候補から外して構いません
  3. 注意点3最後に何を渡してくれるのか、見本を見せてもらえるかコンサルが最後に渡すのは、主に「新しいシステムでやりたいことをまとめた書類(要件定義書)」です。過去の見本を見せてもらいましょう。A4で3枚か100ページかで、そのあと作る会社の進め方がまったく変わります
  4. 注意点4料金は「仕事ごとの定額」か「月いくらの払い」か月いくらの払い方だと、予定より長引くほど費用が増えます。定額なら、最初に「どこまでやってもらうか」をはっきり決めておきます

コンサルに頼まなくていい会社と、頼んだ方がいい会社

「進められる会社」の3つが揃えば、コンサル費の分を開発に回せます。1つでも欠けるなら、「入れた方がいい会社」のどれかに当たります。

コンサルなしで進められる会社

  • いちばん困っている作業を、具体的な数字で言える「月次締めに3日かかる」「同じ受注を3か所に書いている」のレベルです。ここが言えないと、コンサルに頼んでも同じヒアリングを外注するだけになります
  • 経営者本人が打ち合わせに出て、その場で決める「持ち帰って検討」が続くとプロジェクトは止まります
  • 統合したい業務が1〜3部門に収まっている営業+経理+在庫くらいまでです。部門をまたいで利害が対立しないので、調整役が要りません

コンサルを入れた方がいい会社

  • 部門ごとに「今のやり方を変えたくない」が対立している社内の人間が調整に入ると角が立ちます。第三者が要る場面です
  • いま動いている基幹システムが大きく、移行だけで数ヶ月かかる移行範囲を決める作業が、社内の誰かの本業を数ヶ月潰します。人を出せないなら、外に頼む方が早く進みます
  • 稟議に、社外の人が作った資料が要る役員会や親会社の承認で、第三者の評価を求められる場合です。これは正しい使い方です
  • 自社の業務を説明できる人が、社内に1人もいないベテランが辞めたあとに多い形です。現場のヒアリングから外に任せることになります

開発会社に直接頼むと、進み方はこう変わる

コンサルを挟む場合と比べると、違いは「要件整理を誰がやるか」と「動くものをいつ見られるか」です。

一般的な流れの比較(期間は目安) コンサル経由 合計 約6〜11ヶ月 現状調査約1〜2ヶ月 要件定義約1〜2ヶ月 会社選び約1ヶ月 開発3〜6ヶ月 開発会社に直接相談 合計 約2.5〜3.5ヶ月 開発 2〜3ヶ月 ↑ ヒアリング+要件整理(約2週間) 03ヶ月6ヶ月9ヶ月 期間は目安の中ほどで描画。直接相談は当社の標準的な進め方で、案件規模で前後する。
図3 工程の比較。直談の場合、要件整理と開発が同じ会社の中で回るため、手戻りが短い。

コンサル経由の良さは、要件定義書という「第三者の文書」が残ることです。稟議が重い会社では、これが社内合意の武器になります。一方で、要件定義とベンダー選定に数ヶ月かけてから開発が始まるため、現場が動くものを見るまでが長くなります。そこで「作ってみたら想定と違った」が起きると、手戻りが大きくなります。

開発会社に直接相談する場合は、ヒアリングと要件整理を開発側が引き受け、早い段階から動く画面を見せながら進めます。「触ってみて違う」をその場で直せるので、1〜3部門の統合なら、費用も期間も短くなることが多くなります。

御社の状況、
第三者の目線で判断いたします。

統合したい業務と、いちばん手間のかかっている作業を教えてください。コンサルを入れるべきか、開発会社に直接頼めるか、ERP化せずSaaSで足りるかまで、60分の無料相談でお伝えします。しつこい営業はしません。

参考:ERPコンサルタントとは(マネーフォワード クラウドERP)/ERPコンサルタントとは(NTTデータGSL)/ERPコンサル会社おすすめ12選・費用相場(SLIDE LIB)/ERP案件の単価相場(ContactEARTH)/ERP導入で失敗する原因(クラウドERP実践ポータル)/ERP導入失敗の原因(NetSuite)

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書いた会社

株式会社Emposy 編集部

自社専用ERPの開発と、AIによる業務自動化を手掛ける開発会社。営業・経理・案件管理・日報・AI相談までを自社開発の基幹システム1つに集約して運営している。東京・大阪。サービスについて

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